軽自動車のアイドリング時の燃費について
アイドリング。
エンジンをかけ停車している状態のことを「アイドリング」といいます。
アイドリング中ももちろん燃料を使用しています。
アイドリング中の燃料消費量について気になったことがある方が多いと思います。
そこで今回は、軽自動車のアイドリング時の燃費について解説していきます。
アイドリング時の燃費消費量
軽自動車はアイドリングした場合、約200mlから400mlのガソリンを1時間で消費するとされています。
しかし、エアコンを使用していたり外気温が高い状況では、20%から40%消費量増加する傾向にあります。
増加する理由としては、エアコンのコンプレッサーを動かすためにエンジンが追加の負荷を受けるためです。
また、アイドリングの燃料消費は車両の状態によって変わります。
エンジンの調子が悪かったり、エアフィルターが詰まっている車は、正常な状態の車に比べて燃料を多く消費する可能性があります。
これらもエンジンやエアコンを動かす動力を正常な状態の車に比べ使うためです。
エアコンを使用した場合の燃料消費量
エアコン使用時の軽自動車のアイドリングは燃料消費に大きな影響を及ぼします。
先述の通り、一般的な660ccの軽自動車はエアコン未使用時において約200ml~400mlのガソリンを1時間のアイドリングで消費するとされています。
しかし、エアコンをオンにした場合、この消費量は約20%~40%増加し、平均して450mlから600mlに跳ね上がります。
この消費率の増加は、エアコンのコンプレッサーを動かすために必要なエンジンの負荷増加によるものです。
さらに外気温が高い日や車内が高温になっている場合は、エアコンシステムは車内を快適な温度に保つためにさらに多くのエネルギーを消費します。
また、車種やエアコンの種類、エンジンの状態によっても消費量は変わります。例えば、効率の良い最新のエアコンシステムを搭載している車種では、古いモデルの車種に比べて燃料消費量が抑えられる傾向にあります。
アイドリングが引き起こす悪影響
長時間のアイドリング状態は車に及ぼす悪影響は多く、車だけでなく人体や環境面にも及ぼします。
もっとも大きな影響は燃料消費量が増えることです。
ほとんどの軽自動車は、エアコン使用時に1時間あたり450mlから600mlの燃料を消費していますが、アイドリング中はエンジン効率が悪いため、必要以上に多く消費してしまいます。
また、エンジンオイルの劣化が早まります。エンジンオイルが劣化すると燃費性能の低下や走行性能の低下に繋がってしまいます。
環境面においては、排気ガスは大気汚染の原因となり、地球温暖化や人々の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
バッテリーへの影響
アイドリング中のバッテリーへの影響は、軽自動車に限らず全自動車に共通する重要な問題です。
アイドリング中、エンジンは一定の電力を生成し続け、バッテリーを充電しますが、エアコンやヘッドライトといった電装品の使用は同時にバッテリーから電力を消費します。
具体的には、エアコンの使用は特にバッテリーに大きな負荷をかける行為です。通常のアイドリング状態ではエンジンは約500~800rpmで回転し、この状態で一般的な軽自動車のバッテリーは約12.6Vの電圧を保ちます。
しかし、エアコンを作動させると、エンジンはコンプレッサーを駆動するために追加のエネルギーを供給する必要があり、結果としてバッテリーへの充電量が減少することがあります。
また、エアコンのコンプレッサーを動かすための電力は、一般的に車両のバッテリーから供給されるため、アイドリング時の電力消費は特に注意が必要になります。
まとめ
軽自動車のアイドリング時の燃費は、車種、エアコン使用状況、外気温など多くの要因に依存し、その影響は燃費、エンジン、環境への影響など、多岐にわたります。
軽自動車は、エアコンなしでアイドリングした場合、約200mlから400mlのガソリンを1時間で消費し、エアコンを使用した場合は20%から40%増加し、平均して450mlから600mlに跳ね上がります。
長時間のアイドリング状態は、走行時より燃料を多く消費するだけでなく、エンジンオイルや環境に悪影響を及ぼしますので、長時間のアイドリングは避けるようにしましょう。
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