車のサンシェード（日除け）はどのくらい効果がある？車内温度上昇を防ぐ最適な方法は？

2022.09.17

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近年の夏は、大変暑く少し車を離れただけで車内の温度が上昇しますね。
猛暑の夏に、車内温度の上昇を防ぐために車のフロントガラスの内側にサンシェード（日除け）をかけている方いらっしゃると思います。また、駐車場などで見かけることがあると思います。
しかし実際、「車のサンシェードって本当に効果あるの？」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、車のサンシェード（日除け）の役割と、どのくらい効果があるのかを解説します。

車のサンシェード（日除け）の役割

車のサンシェードの役割は、大きく2つあります。

1.車内温度の上昇を防ぐ

サンシェードの主な役割は、車内温度の上昇を防ぐことです。猛暑日の車内温度はわずか1時間で50度を超え、ダッシュボードにいたっては80度近くまで上昇し、大変高温になります。
サンシェードを使用することで直射日光を遮ることができ、車内温度の上昇を防ぐ効果があります。

2.紫外線を遮る

サンシェードをすることで紫外線を遮ることができます。夏の強い紫外線は車内にもガラスを通過して侵入し、「車に乗っていたのに日焼けする」ということも珍しくありません。UVカット率が高いサンシェードもあり、紫外線対策にも有効です。

また、フロントガラス用のサンシェードにはダッシュボード、ハンドルやシートといった内装品を直射日光から守る役割もあります。特にダッシュボードは熱を吸収しやすい樹脂パーツを使用していることが多いため、太陽光の影響を強く受けます。ダッシュボードやハンドルがベタつく現象は直射日光によって成分が溶けることによって起きています。

フロントガラスにサンシェードをすれば、内装品の劣化を防いだり車内温度の上昇を防いだりといった効果があるのです。

サンシェードの効果

サンシェードの役割について解説してましたが、では実際にサンシェードにはどのくらいの効果があるのでしょうか？
サンシェードを使用した際の、車内温度と紫外線量の変化について解説していきます。

(引用：真夏の車内温度（JAFユーザーテスト）https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/temperature/summer

上記の表は上から、何も対策していない黒のミニバン、白のミニバン（対策なし、サンシェード装着、窓開け、エアコン作動）の5台の車の車内温度を測定したものです。

暑さ対策をしていない車と、サンシェードを装着した車の温度差を見てみると、対策なしの白色の車は車内最高温度が52度、ダッシュボードは74度、黒色の車ですと車内最高温度が57度、ダッシュボードは79度非常に高いです。
一方、サンシェードを装着した車は、車内温度が50度、ダッシュボードは52度でした。

数字だけでみると車内温度に大きな差はありませんが、実際に体感すると、とても差があるように感じるかと思います。ダッシュボードは実に22〜27度の差がついており、サンシェードに確かな効果があることがわかります。

なお、車の窓を3cm開けた場合は、車内温度が下がったものの、ダッシュボードの温度はまったく下がらない結果となりました。また、エアコンを使用した車も車内温度は大きく下がったものの、ダッシュボードの温度は13度の低下にとどまっており、サンシェードに及びませんでした。
また、紫外線量もサンシェードを使用することで大幅に抑えられました。

これらのデータをみると如何にサンシェードの効果が絶大かがわかるかと思います。