今更聞けない!アイドリングストップとは??簡単解説!!
今更ですが、皆様年式の高いお車についていることが多いアイドリングストップという機能についてご存知でしょうか?
信号待ちの際に、エンジンを一時的に停止して燃費を良くする機能を持つ装置と認識していると思います。
なんとなく、機能は知っているけど詳しいことはわからない方が多いと思います。
そこで今回は、改めてアイドリングストップとはどういうものなのか解説するとともに、アイドリングストップのメリット・デメリットを簡単にご紹介いたします。
アイドリングストップとは
アイドリングストップとは、「信号待ちなどで車が停車した際にエンジンを停止すること」を意味しています。
極力エンジンを停止させることで無駄な燃料の消費を抑え、アイドリング中に発生する排気ガスの排出量を抑えることを目的としています。
アイドリングストップでエンジンを停止した車は、ブレーキを緩める、ハンドルを操作することで自動的にエンジンが再始動します。
アイドリングストップの作動条件は、メーカーや車種によって様々になりますが、作動条件の一例としては以下になります。
アイドリングストップの作動条件
- ブレーキが踏み込まれて完全停止している
- ハンドルを操作していない
- アクセルペダルがオフ
- 平坦な路面での停車
このような条件を満たしたときに、アイドリングストップは作動します。
作動条件は車種やメーカーによってさまざまで、なかには「バッテリー状態が良好である」「エンジンが暖機されている」などが作動条件に含まれているものもあります。そのため、エンジン始動直後に停止させても、アイドリングストップが作動しない場合もあります。
メリット・デメリット
アイドリングストップのメリット・デメリットをご紹介いたします。
メリット
・燃費が節約できる
アイドリングストップの最も大きなメリットは燃費が節約できることです。赤信号などで停車中もエンジンをかけていると燃料は消費され続けますが、アイドリングストップによりエンジンがストップすることで、その分の燃費を節約することができます。
環境省によると普通乗用車の10分間のアイドリング時の燃料消費量は0.14リットル。
毎日1時間アイドリングストップをした場合、年間で約310リットル、3万円の燃料代が節約できるとしています。
試算上は大きく燃費を節約できるといえます。
・排出ガスが削減できる
排出ガスが削減できるのもアイドリングストップの大きなメリットです。
環境省によるとアイドリング10分間あたりの二酸化炭素排出量は90グラムとされています。
アイドリングストップによりその分の排出ガスが削減できることになります。
地球温暖化対策の一つとしてアイドリングストップは有効なのです。
アイドリング10分間あたりの 燃料消費量 |
アイドリング10分間あたりの 二酸化炭素排出量(炭素換算) |
|
---|---|---|
乗用車 (ガソリン車) |
0.14リットル | 90グラム |
・停止中のエンジン音をなくすことができる
アイドリングストップによって停車時のエンジン音をなくすことができるので、車のアイドリング時の騒音問題を解決することができます。
デメリット
・バッテリーの寿命が短くなる
エンジンのON/OFFがアイドリングストップ非搭載車に比べて格段に多いため、バッテリーの消耗が激しくなるためバッテリーの寿命が短くなります。
そのためアイドリングストップ搭載車には専用のバッテリーが搭載されます。普通のバッテリーよりも高性能かつ大容量のバッテリーなのでエンジンのON/OFFが激しくても耐えることができます。
アイドリングストップ搭載車に普通のバッテリーを使用すると、アイドリングストップが作動しなくなります。同様に専用バッテリーであっても劣化してくると作動しなくなります。
・エンジンの寿命が短くなる
バッテリーと同様、エンジンの寿命も短くなります。エンジンもON/OFFが多くなるとそれだけ消耗しますので、アイドリングストップによってエンジンON/OFFを繰り返すことでエンジンの寿命が短くなります。
・停車時間が短すぎると逆に燃費が悪くなる
アイドリングストップは停止時に燃料を消費しないため節約になりますが、エンジンの停止時間が短いとかえって燃費が悪くなる場合があります。
停車時間が短すぎるとアイドリングストップによって抑えた燃料よりも発進時に消費する燃料のほうが上回ってしまい、結果的に燃費が悪くなります。
・エアコンが停止する
アイドリングストップ時にはエアコンが停止、もしくは送風に切り替わります。
まとめ
アイドリングストップは、停車時に自動でエンジンが止まる機能です。燃料費の節約、排出ガスの削減や騒音の軽減など、環境に配慮されています。
しかし、バッテリーなどの部品の消耗が早く、短すぎるアイドリングストップなど、運転の仕方によってはかえって燃費が悪くなる場合もあります。
アイドリングストップのON/OFFの仕方はお車によってことなりますが一般的にアイドリングストップON/OFFボタンで簡単に切り替えることができます。アイドリングストップのメリット、デメリットを理解したうえで上手に機能を活用してみてください。今後のカーライフに少しでも参考になれば幸いです。
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